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そもそも、化学肥料とは

そもそも、化学肥料とは

WELLFIRMが取り扱うハーブティのハーブは、化学肥料不使用で栽培しています。人が口にする食品である限り、少しでも安全なものを召し上がっていただきたいからです。

では、化学肥料はなぜ安全と言い切れないのでしょうか。

それにはまず、化学肥料とは何か、というところからお話させていただく必要があります。

 

化学肥料とは、植物の成長を助けるために、人工的に造られた肥料のこと。化学的になんらかの操作をして作られるため「化学肥料」と呼ばれています。一方で、植物や動物の糞や骨などを原料として作られる肥料は、「有機肥料」と呼ばれています。

 

化学肥料が作られはじめたのは、19世紀末〜20世紀にかけて。戦後の食糧不足を解消しようと生まれた側面もあり、近代の農業にとって、欠かせないものとして重宝されてきました。

 

化学肥料の特徴は、有機肥料に比べて、肥料となる成分の含有量が多いこと。窒素、リン酸、カリウムなど植物の成長に必要だとされる成分が含まれていて、それがどのくらい含まれてるのかによって種類が分かれます。

 

一般的に、窒素、リン酸、カリウムの合計が1530%のものが「普通化学肥料」と呼ばれ、30%以上になると「高度化学肥料」と呼ばれます。「高度化学肥料」は、通常追肥する際に使用されます。

 

野菜に残留する硝酸態窒素

化学肥料には、「硝酸態窒素」が多く配合されています。

「硝酸態窒素」は大切な植物の栄養源で、葉や茎の成長に不可欠なものです。空気中にもたくさんの窒素が存在しているのですが、植物は空気中から窒素を吸収することはできません。植物は、土の中に溶けて存在する「硝酸態窒素」を、根から吸収して成長していくのです。

 

このため現代の農業においては、基本的に農作物の成長をサポートするために、窒素配合の化学肥料が多く使われています。

ところが、化学肥料を多く使った土地の土には、窒素が多すぎるという問題が…。窒素が過剰な土で育った野菜は、「硝酸態窒素」が多く残留した野菜になってしまうのです。実際、現在栽培されている野菜は、「硝酸態窒素」の濃度が増加傾向にあると言われています。

 

「硝酸態窒素」は、そのままの状態で人の体に有害になることはないそうです。ですが、体の中で還元反応を起こし、「亜硝酸態窒素」になることで、人体に影響を与える可能性が生じます。

 

例えば、「亜硝酸態窒素」は体の中で酸素を運ぶ役割である「ヘモグロビン」と結合し「メトヘモグロビン」を生成します。通常なら、この「メトヘモグロビン」は体内の還元酵素により、通常のヘモグロビンに戻されます。

 

しかし、大量に「亜硝酸態窒素」が血液中に混入すると、酵素の働きが追いつかなくなってしまいます。結果的に、「メトヘモグロビン」が血液中に大量に存在することになり、体内の酸素が欠乏した状態へと陥ってしまうのです。

この症状は「メトヘモグロビン血症」と呼ばれています。

 

「メトヘモグロビン血症」の症状には、「メトヘモグロビン」の体内の量の割合により、おもに下記のようなものが上げられています。

 

10~15% 貧血・チアノーゼ(酸欠状態)

15~30% 脱力・疲労・頭痛・めまい・頻脈・多呼吸

30~50% 意識低下・気力低下・慢性貧血

50~70% 昏睡・呼吸困難・不整脈・麻痺

70%~  死亡・心不全

 

残念ながら「メトヘモグロビン血症」には、幼い子供が発症した事例もあります。

1945年、アイオワ州の農場で、幼児にメトヘモグロビン血症が認められたのが最初の報告例で、北米やヨーロッパにおいて1946年以来、約2,000例が報告されています。そのうち76%は死亡、実際には、この10倍の患者が発生していると推定されています。

 

乳児は、「メトヘモグロビン血症」によって体内が酸欠状態になり、全身が真っ青になってしまうため、一般的に「メトヘモグロビン血症」は、「ブルーベビー病」とも呼ばれています。

 

前の記事 日本でも「ブルーベビー病」が…