生のフルーツよりも手軽に食べられるドライフルーツ。
最近はモデルや女優など、美に敏感な女性の間食として、ナッツ類と共に注目されています。ドライフルーツには、どんなメリットがあるのでしょうか。
まず、ドライフルーツは水分が蒸発しているため、実の中の栄養成分がギュッと凝縮した状態になっています。そのため、ビタミンやミネラル、なかでもポリフェノールや食物繊維がフレッシュな状態よりも多く含まれており、栄養補給が効率的にできるのです。ただもちろん、すべての栄養素の含有量が生の果実よりも高いというわけではなく、果物によっても違いはあるそうです。
ドライフルーツから栄養補給できるポイントの1つに、皮や種ごと食べられることがあります。フルーツの皮や種には、外敵から身を守る「ファイトケミカル」と呼ばれる栄養素が詰まっています。その中には、美に敏感な女性が必ず摂っているポリフェノール類やビタミンEなどが入っていて、美肌を目指し、ギラギラ輝く太陽の下でも怖がらず、年齢を気にせず笑顔を作りたい、世界中で美に敏感な女性達に愛されているのです。
一方で、カリウムが豊富なドライフルーツは、塩分過多な傾向のある食生活をされている方にもおすすめです。特に、アプリコット、プルーン、デーツ、いちじくなどのドライフルーツには、過剰摂取したナトリウムの排出を促すカリウムが多く含まれます。
日本人には元々塩分の摂りすぎ傾向があると言われていますが、減塩の食事を徹底するのはなかなか難しいもの。そこで、脳梗塞や心筋梗塞の元となる高血圧を予防するために注目されているのが、カリウムです。
「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」の中では、成人(18歳以上)1日当たりのカリウムの目標の摂取量を、男性3,000mg以上、女性2,600mg以上と定めています。世界保健機構(WHO)が2012年に発表した高血圧予防に望ましいカリウムの摂取量は、1日に3,510mgとされています。
つまりカリウムは、生活習慣病予防のために、積極的に摂っておきたい栄養素なのです。
また、女性に欠かせない鉄分の補給としてもドライフルーツはおすすめです。ドライフルーツは、生のフルーツより鉄分の含有量も多く、特にレーズンやデーツ、アプリコットには鉄分が豊富に含まれています。さらに、ビタミンCと一緒に摂ることで鉄分の吸収率はアップするため、どちらもが含まれるドライフルーツは、まさに貧血予防に最適な食材と言えるのではないでしょうか。