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化学肥料はなぜいけないのか? そもそも、化学肥料とは

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  • 環境への深刻な影響も
    12月 26, 2021

    環境への深刻な影響も

    化学肥料が影響を及ぼすのは、人間だけではありません。 環境にも影響を及ぼす危険性があります。その1つが、土の中の微生物への影響。土の中には数多くの微生物が住んでいますが、化学肥料を入れることで生態系を崩してしまったり、微生物を殺してしまうこともあるそうです。 微生物が死んでしまうと、それらを餌とするミミズやモグラなどの生物もいなくなってしまいます。土の中は、これらの生物のおかげで有機物が分解されたり、空気の通り道ができています。ですから微生物がいなくなると土が固くなったり、活力がなくなってしまいます。 加えて、化学肥料は水に溶けやすいという特性があるため、雨で地下水や河川に流れ込んでしまう危険性もあります。植物が吸収できなかった成分が河川に流れることは、環境汚染にもつながってしまうのです。 ※参照 化学肥料とは?6つのメリット・デメリットを確認しよう【種類・歴史】 | ファーマリーブログ (https://nouki.dmm.com/blog/2019/07/13/kagakuhiryo/) 硝酸態窒素と葉(https://earthfamily.co.jp/shousantai-chisso/) 亜硝酸態性窒素の毒性(https://nmt.or.jp/%e4%ba%9c%e7%a1%9d%e9%85%b8%e6%80%a7%e7%aa%92%e7%b4%a0%e3%81%ae%e6%af%92%e6%80%a7%e3%81%a8%e3%83%a1%e3%83%88%e3%83%98%e3%83%a2%e3%82%b0%e3%83%ad%e3%83%93%e3%83%b3%e8%a1%80%e7%97%87/)

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  • 日本でも「ブルーベビー病」が…
    12月 13, 2021

    日本でも「ブルーベビー病」が…

    実は「ブルーベビー病」の事例は、日本でも報告されています。1996年、まだ生後21日の乳児が、重度の窒息状態になってしまったのです。 この乳児には、自宅の井戸水を煮沸して粉ミルクを溶かし、飲ませていたそうです。そして、この酸欠状態を引き起こした原因は、ミルクを溶かすのに使っていた井戸水。水道法の基準値を上回る「硝酸態窒素」が、高い濃度で混入していたのです。  一般的に乳児に与える粉ミルクを溶く際、飲料水は消毒のために煮沸します。しかし、硝酸態窒素は揮発性がないため、かえって濃縮されてしまったそうです。 さらに、赤ちゃんは体重に対しての水分摂取量が成人の約3倍。胃液のpHが成人に比べて高いため、「メトヘモグロビン」をヘモグロビンに還元するための酵素もほとんどありません。加えて、乳児のヘモグロビンは「胎児性ヘモグロビン」といわれ、成人に比べ、非常に酸化されやすいという特徴も…。 つまり赤ちゃんは、「メトヘモグロビン血症」が起こりやすい体と言えるのかも知れません。 さらに、「亜硝酸態窒素」からは、「N-ニトロソ化合物」という発がん性物質が生成されることも知られています。 硝酸態窒素がバクテリアで「亜硝酸態窒素」に還元された後、体内でアミン(アンモニアに近い物質)などの有機物と反応して、「N-ニトロソ化合物」を生成してしまうのです。飲料水中の「硝酸態窒素」の高い地域では、胃ガンの発生率が高いという疫学的データも報告されています。

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  • そもそも、化学肥料とは
    12月 13, 2021

    そもそも、化学肥料とは

    WELLFIRMが取り扱うハーブティのハーブは、化学肥料不使用で栽培しています。人が口にする食品である限り、少しでも安全なものを召し上がっていただきたいからです。 では、化学肥料はなぜ安全と言い切れないのでしょうか。 それにはまず、化学肥料とは何か、というところからお話させていただく必要があります。   化学肥料とは、植物の成長を助けるために、人工的に造られた肥料のこと。化学的になんらかの操作をして作られるため「化学肥料」と呼ばれています。一方で、植物や動物の糞や骨などを原料として作られる肥料は、「有機肥料」と呼ばれています。   化学肥料が作られはじめたのは、19世紀末〜20世紀にかけて。戦後の食糧不足を解消しようと生まれた側面もあり、近代の農業にとって、欠かせないものとして重宝されてきました。   化学肥料の特徴は、有機肥料に比べて、肥料となる成分の含有量が多いこと。窒素、リン酸、カリウムなど植物の成長に必要だとされる成分が含まれていて、それがどのくらい含まれてるのかによって種類が分かれます。   一般的に、窒素、リン酸、カリウムの合計が15〜30%のものが「普通化学肥料」と呼ばれ、30%以上になると「高度化学肥料」と呼ばれます。「高度化学肥料」は、通常追肥する際に使用されます。   野菜に残留する硝酸態窒素 化学肥料には、「硝酸態窒素」が多く配合されています。 「硝酸態窒素」は大切な植物の栄養源で、葉や茎の成長に不可欠なものです。空気中にもたくさんの窒素が存在しているのですが、植物は空気中から窒素を吸収することはできません。植物は、土の中に溶けて存在する「硝酸態窒素」を、根から吸収して成長していくのです。   このため現代の農業においては、基本的に農作物の成長をサポートするために、窒素配合の化学肥料が多く使われています。 ところが、化学肥料を多く使った土地の土には、窒素が多すぎるという問題が…。窒素が過剰な土で育った野菜は、「硝酸態窒素」が多く残留した野菜になってしまうのです。実際、現在栽培されている野菜は、「硝酸態窒素」の濃度が増加傾向にあると言われています。   「硝酸態窒素」は、そのままの状態で人の体に有害になることはないそうです。ですが、体の中で還元反応を起こし、「亜硝酸態窒素」になることで、人体に影響を与える可能性が生じます。   例えば、「亜硝酸態窒素」は体の中で酸素を運ぶ役割である「ヘモグロビン」と結合し「メトヘモグロビン」を生成します。通常なら、この「メトヘモグロビン」は体内の還元酵素により、通常のヘモグロビンに戻されます。   しかし、大量に「亜硝酸態窒素」が血液中に混入すると、酵素の働きが追いつかなくなってしまいます。結果的に、「メトヘモグロビン」が血液中に大量に存在することになり、体内の酸素が欠乏した状態へと陥ってしまうのです。 この症状は「メトヘモグロビン血症」と呼ばれています。   「メトヘモグロビン血症」の症状には、「メトヘモグロビン」の体内の量の割合により、おもに下記のようなものが上げられています。   10~15% 貧血・チアノーゼ(酸欠状態) 15~30% 脱力・疲労・頭痛・めまい・頻脈・多呼吸 30~50% 意識低下・気力低下・慢性貧血 50~70% 昏睡・呼吸困難・不整脈・麻痺 70%~  死亡・心不全   残念ながら「メトヘモグロビン血症」には、幼い子供が発症した事例もあります。 1945年、アイオワ州の農場で、幼児にメトヘモグロビン血症が認められたのが最初の報告例で、北米やヨーロッパにおいて1946年以来、約2,000例が報告されています。そのうち7~6%は死亡、実際には、この10倍の患者が発生していると推定されています。   乳児は、「メトヘモグロビン血症」によって体内が酸欠状態になり、全身が真っ青になってしまうため、一般的に「メトヘモグロビン血症」は、「ブルーベビー病」とも呼ばれています。  

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